国際消防救助隊
国際消防救助隊(IRT-JF)は、海外で大災害が発生した場合、国又は国際機構の要請に応じ、国際緊急援助活動を行う部隊です。
国際消防救助隊が一員となっている「国際緊急援助隊救助チーム(JDR救助チーム)」は、令和4年11月に、国連人道問題調整事務所が主催する「国際都市型捜索救助チーム」の能力評価を再受験し、世界最高水準の能力評価である「重(ヘビー)」級チームの再認定を受けました。
現在、JDR救助チームの中で中枢を担う「国際消防救助隊」に、埼玉県南西部消防局では6名の隊員が登録し、世界各地からの派遣要請に備え、日々救助技術の研鑽に励んでいます。
- 英訳名
International Rescue Team Of Japan Fire-Service - 略称
IRT-JF - 日本語愛称
「愛ある手」 - シンボルマーク(ワッペン)
世界を象徴する「地球と」、消防の国際協力を意味する「固く握り合った二つの手」(片方は“愛ある手”)とを組み合わせ、その上に国際消防救助隊の英語名の頭文字をとったIRT-JFを配した。カラーは、地を人命の尊さとその安全を表すグリーンで統一し、文字には我が国の消防救助隊のシンボルカラーとも言えるオレンジを使用しています。
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当消防局登録隊員
令和5年1月1日から新規隊員3名が加わりました。
新規隊員3名、継続隊員3名の計6名が海外での災害派遣に対応します。
派遣実績
アルジェリア地震災害
1 派遣年月日
平成15年5月22日から5月29日(8日間)
2 派遣先
アルジェリア民主人民共和国 テニア付近
3 被害状況
死者:2,268人 負傷者:10,000人以上
4 派遣本部等
国際消防救助隊員17人(東京消防庁8人、仙台市消防局2人、京都市消防局2人、
川口市消防本部2人、朝霞地区一部事務組合埼玉県南西部消防本部2人、消防庁
1人)、警察庁、海上保安庁
5 活動内容
座屈倒壊建物等からの捜索救助活動を実施
メキシコ地震災害
1 派遣年月日
平成29年9月21日から9月28日(8日間)
2 派遣先
メキシコ合衆国
3 被害状況
死傷者:1,500人以上
4 派遣本部等
国際消防救助隊員15人(東京消防庁5人、仙台市消防局2人、京都市消防局3人、
朝霞地区一部事務組合埼玉県南西部消防本部1人、豊中市消防局1人、和歌山市
消防局1人、高知市消防局1人、消防庁1人)、警察庁、海上保安庁
5 活動内容
座屈倒壊建物等からの捜索救助活動を実施
国際消防救助隊結団式
派遣隊員
救助活動の様子
救助活動の様子
国際消防救助隊訓練実施状況
埼玉県南西部消防局では、毎月行っている定期訓練をはじめ、世界からの派遣要請に対応すべく、国際消防救助隊員の救助技術の向上に日々取り組んでいます。
消防局長査閲訓練
派遣シミュレーション訓練
実動訓練
定期訓練
ブリーチング訓練(Breaching)
要救助者が内部に閉じ込められている座屈耐火建物等で、他に進入する手立てがない場合において、隊員の進入口及び要救助者の救出用開口部を設定するために、鉄筋コンクリート造等の天井、壁、床等を部分的に破壊する技術です。
CSR訓練(Confined Space Rescue)
震災等で倒壊した建物内(狭隘空間)における脱出不能要救助者を救出する技術です。
クリビング&リフティング訓練(Cribbing&Lifting)
要救助者を救出するための進入経路が他にない場合等において、一定の長さの木材を、やぐらを組むように積み重ね、重量物等の荷重を受けることで安定化を図りながら必要な高さまで持ち上げ、進入経路等を確保する技術です。
ロープワーク訓練
孤立した場所に取り残されている傷病者を、隊員がロープを活用して進入し、救助する技術です。
ショアリング訓練(Shoring)
余震等による更なる倒壊や崩壊等の危険が存在する座屈耐火建物等において、安全を確保しながら救助活動を実施するために、建物の外部や内部、窓やドア等の開口部に支柱等(木材・救助用支柱器具・単管パイプ)を設定し、応急的に建物の安定化を図る技術です。
このページに関するお問い合わせ先
部署名:消防局 警防課
電話番号:048-460-0122


