住宅用火災警報器等の奏功事例
埼玉県南西部消防局管内(朝霞市、志木市、和光市、新座市)において、住宅用火災警報器の設置が功を奏し、火災に至らなかった、また、火災の被害が最小限に抑えられた事例を紹介します。
なお、これらの奏功事例は、当消防局が119番通報等によって、知り得た情報のみの掲載となっていますので、実際の奏功事例数は更に多いと考えられます。
平成19年~令和5年中(過去17年分)の奏功事例件数
埼玉県南西部消防局管内では、住宅用火災警報器の設置義務化から令和5年末までに奏功事例が68件ありました。このうち、居住者が警報音に気付いたものが39件、近隣住民等が気付いたものが29件となっています。
住宅用火災警報器の警報音は、居住者自らが火災の事実を知るだけではなく、近隣住民が気付き延焼火災に至らない事案も多数ありますので、必ず住宅用火災警報器を設置し、適切に機能するための維持管理をお願いします。
件数の内訳 | 感知器の作動箇所 | 計 | |||
寝 室 | 階段・廊下 | 台 所 | その他の居室 | ||
火災に至らなかったもの | 1件 | 0件 | 38件 | 9件 | 48件 |
ぼや火災にとどまったもの | 5件 | 2件 | 4件 | 9件 | 20件 |
奏功事例の約6割が台所に設置した感知器の作動によるものとなっています。また、その他の居室は、喫煙習慣のある部屋や電気機器が置いてある部屋などとなっています。
奏功事例の紹介
奏功事例 | |
火災に至らなかったもの |
・鍋の空だきによる煙で台所に設置されている住宅用火災警報器が作動、警報音とにおいに気づいた上階の住民が119番通報を行ったことにより火災に至らなかった。 ・鍋の空だきによる煙で居室に設置されている住宅用火災警報器が作動、警報音に気づいた近隣住民が119番通報を行い火災に至らなかった。 |
ぼや火災にとどまったもの |
・石油ストーブからの出火で台所に設置されている住宅用火災警報器が作動、警報音に気づいた近隣住民が119番通報を行い、収容物、内壁及び天井に若干の焼損でとどまった。 ・鍋に火をかけたままその場を離れたことにより鍋から出火、居室に設置されている住宅用火災警報器が作動、警報音に気づいた家人が屋外に設置されている粉末消火器で消し止め、収容物のみの焼損でとどまった。 ・居室でたばこを吸いながら寝込んだことにより出火、居室に設置されている住宅用火災警報器が作動し、警報音に気づいた近隣住民が119番通報を行い、収容物と床面に若干の焼損でとどまった。 |
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